溶岩トンネル

溶岩トンネル

火山活動が生んだ竜神の住処

大根島と江島は同一の火山島で、今から20万年前噴火によってできました。大根島には、2つの溶岩によってできた洞窟「溶岩隧道」があり国指定の天然記念物となっています。

大根島は平成29年12月に日本ジオパーク認定されたエリアに入っており、溶岩トンネル・スコリア丘(大塚山)・湧き水(親水公園)が地質・地形サイトとなっています。

その他にも湧き水や島石(玄武岩)など、島の随所に火山活動を物語る景色を見ることができます。

特別天然記念物「大根島溶岩隧道」幽鬼洞

(昭和6年7月31日天然記念物指定、昭和27年3月29日特別天然記念物指定)

旧洞と新洞からできていて、旧洞は入口から左奥へと環状に約100メートル通じ、また元の入口に出てきます。入口部はガス溜まりの広い空洞部でしたが、天井部にはガスが抜けたことにより崩壊した痕跡があります。その入口部から東北方向に、丁度ひしゃくの柄のように約70メートルの新洞が通じていて「目が退化した魚」が見つかったこともあります。

旧洞内の岩塊が崩壊して特に狭くなった所を「背すり」といい、1~3カ所あります。旧洞内には「迷い道」「千畳敷」「鬼の井戸」「鬼の寝床」と呼ばれている場所があり岩肌には鍾乳石、玉滴石などが多く見られます。

 ●「大根島の溶岩隧道」(幽鬼洞)は、崩落の危険があるため、学術調査等で松江市文化財課が許可したもの以外は入洞できません。

連絡先 : 松江市文化スポーツ部文化財課文化財係 ℡0852-55-5523(平日8:30~17:15)

年1回の見学会の様子です。※現在は行っておりません。

国指定天然記念物「大根島第二溶岩隧道」竜渓洞(見学可)

(昭和10年6月7日天然記念物指定)

この熔岩隧道は、昭和8年、道路工事の際に偶然発見されたもので、昭和10年6月に天然記念物に指定されました。この隧道はその珍奇な形状から竜神様の住処(すみか)になぞらえて「竜渓洞」と名づけられました。内部の様子は特別天然記念物「幽鬼洞」に勝るとも劣らないもので、岩肌には熔岩流出のあとが直線状あるいは渦巻状にあざやかに残っています。また洞窟内には、目の退化した世界的にも希少な洞窟性の生物が生息しており、学術研究の対象になっています。

※どちらの熔岩隧道も、八束町・由志園入口バス停から徒歩10分のところにあります。(外観のみ見学)

第二溶岩隧道(竜渓洞)はジオガイドの案内により見学できます。
但し、ガイド料が必要になります(中学生以下無料)。
希望される方はQRコードの申込フォームからお申込みください。 →→

【問い合わせ先】
出雲国ジオガイドの会 izumo.geoguide@gmail.com
松江市文化財課 0852-55-5523(平日8:30~17:15)

※溶岩隧道内は真っ暗で滑りやすくなっています。懐中電灯、長靴は貸出しています。