牡丹の育て方
1.植付期間
9月下旬から11月末までが最適ですが、3月上旬まで移植ができます。
2.植え場所
牡丹は水はけが悪いことと、乾燥しすぎることが禁物です。したがって地下水が高くて雨が降ると水たまりになる場所では30cmくらい盛土をして植え付けます。
反対に乾きやすい場所では、推厩肥(落ち葉や藁に厩肥や油粕をまぜてよく腐らせたもの)をたっぷり与えます。特に、夏、冬の乾燥期には敷藁をするとともに推厩肥を株元に敷いて乾燥を防ぎます。
3.植え付け方法
植え付けた次の花期に花を咲かせると樹勢が弱るので、第1年度に花を咲かせるのはよくありません。そのため次の準備をします。1年生苗:基部の1-2芽を残してその上は剪定します。2年生苗:上部の花芽を剪定します。
植える穴は直径30cm、深さ50cmくらいとし、元肥として前記の推厩肥を1株当りバケツ半分くらい入れ、その上に5cmくらい土で覆って植え付けます。そのとき接ぎ口が10cmくらい土をかぶるようにします。
4.肥料
元肥は前記のとおりですが、追肥として次のようにします。
(1)芽出し肥:2月上旬から3月上旬に2回くらい、油粕の腐汁か化学肥料の水液。
(2)礼肥:花が咲いた後できるだけ早く、油粕を1株当り3-5握りくらい肥料は樹の周囲に半径20cmくらい、深さ10cmくらいの溝を掘って入れ、その上に軽く土を寄せておきます。
5.剪定と摘芽
花がすんだら花首から切り取って実がなるのを防ぎ、精力の浪費をさせないようにします。8月下旬には葉の付け根の部分と花芽から先端の茎を切り取ります。
先端に近い1-2芽か一番上の芽を伸ばせば早く高い樹型になりますが、幹が細くなるという欠点があります。
多少の高さをセーブしても、がっしりした樹型をつくるには、先端に近い芽を6月頃摘芽して、その下の芽を伸ばします。この時、次の年に枝が伸びたときの姿を考えて伸ばす芽の位置を決めます。